NFT活用イベントによる地域活性化の事例:新宿浴場組合様

  • デジタルデータ所有という新たな価値提案による若い世代へのリーチ
  • 銭湯ファンを証明するNFTを無料配布し、ファンを可視化
  • NFTを活用した顧客ロイヤルティの向上

新宿区高田馬場の地で、昭和29年から半世紀以上にわたり地域住民の疲れを癒してきた公衆浴場「世界湯」。新宿の公衆浴場で初めてサウナを導入するなど、先進的な取り組みを行っている銭湯として知られています。

今回、2022年12月6日〜2023年3月5日の3ヶ月に渡り、NFTを活用したイベント「NFT『ゆげじい』デジタルスタンプラリー」を開催。先進的な取り組みの裏側を伺いました。

NFTを活用した世界湯の外観

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目次

NFTを活用したイベントを実施した背景

ーーー今回のNFTを活用した取り組みに至った経緯を教えてください。

新宿浴場組合は、毎年様々なイベントを企画・実施しています。ただ、これまでのイベントはどちらかというと既存のお客様向けの企画となっており、もっと新規のお客様に注目していただけるような取り組みが必要だと考えていました。

銭湯は老若男女を問わず、すべての方にお楽しみいただける場ですが、その中でも若い世代の集客・ファン化は非常に重要だと考えています。若い方が銭湯のファンになれば、生涯にわたって銭湯を利用していただけます。また、SNSによる発信力がある方も多く、新たなファンを作り出してくれることも期待できます。

そういった背景もあり、新宿浴場組合として新たに「ゆげじい」という公式キャラクターを設定し新宿銭湯の認知を向上させる取り組みや、小学生に入浴マナーが記載されたクリアファイルを配布し、新宿銭湯の利用を増やす取り組みを実施してきました。

インタビューを受けるNFTを活用した世界湯の店主

NFTに取り組もうと考えた理由

ーーーNFTを活用した取り組みを実施しようと考えた理由を教えてください。

新しいことに取り組まなければならないと考えていたからです。これまでの企画はアナログが主になっており、何か新しいことに取り組みたいと常に考えていました。

これまでもデジタルを活用した取り組みを検討したことはありましたが、銭湯のメインの顧客層にあまりデジタルが浸透していないこともあり、二の足を踏んでいました。

そんな中で、ProofXさんからweb3、NFTという全く新しい技術に関するお話をいただき、調べてみると、特に若い世代を中心に流行し始めているということを知りました。NFTを活用した取り組みをすることで、話題性を作りながら、新たな顧客層の獲得ができるのではないかと考えました。

ーーー大規模な実証実験を行うには、不安もあったのではないでしょうか。

実は今回の実証実験を実施する前に、プレ実証実験として2022年5月に、短期間の企画をProofXさんと実施していました。事前に不安点を検証できていたので、今回の実証実験には大きな不安はありませんでした。

NFTスタンプラリーイベントの概要

ーーーイベントの概要を教えてください。

今回のイベントは、「NFT『ゆげじい』デジタルスタンプラリー」と題し、新宿銭湯全18軒の店舗にNFT発行用のQRコードを設置し、そのQRコードを読み取るとその店舗限定のNFTがもらえるという企画です。また、「同じ銭湯のNFTを10個集める」や「異なる銭湯のNFTを3つ集める」等の条件を複数設定し、達成者には様々なグッズをプレゼントする企画としました。

※イベントの詳細な内容は、以下のリンク先をご覧ください。

NFTを活用するメリット

ーーー実際にProofXを活用してweb3イベントを開催してみて、いかがでしたか。

web3を活用した今回のイベントには、大きく2つのメリットがありました。

まず1つ目として、若い世代の集客に繋げることができました。銭湯のお客様は、年代が上の方が多い傾向にありますが、今回のイベントでは普段の営業期間では見られないような、新たな若年層のお客様を集客することができました。

従来のアナログ形式でのスタンプラリーイベントでは、50代以上の方が参加者の60%以上を占めており、20~30代の参加者は多くはありませんでした。銭湯としては、若い世代にも銭湯の魅力を知ってもらい、長期にわたって銭湯を訪れていただきたいと考えており、若い世代へのリーチには課題感を持っていました。今回のweb3を活用したイベントでは、20~30代の層が参加者の約35%ほどを占めており、これまでのイベントでは集客できないような若い世代に対する価値提案ができました。

2つ目として、「NFTならでは」の価値を提供することができました。今回のイベントでは、対象の18軒の銭湯を期間中に全て訪れた方のうち、先着30名に、「新宿銭湯マスター」の称号NFTを付与し、新宿浴場組合公認の「新宿銭湯アンバサダー」へ任命する企画を行いました。3ヶ月間で新宿全域に点在する18箇所の銭湯を訪れるというハードなミッションにも関わらず、期間中に50名を超える達成者が出ました。

また、2023年4月には、新宿銭湯アンバサダー向け企画第一弾として、「クラフトコーラ湯無料体験企画」を実施いたしました。新宿浴場組合とクラフトコーラの製造メーカーのコラボイベントを実施したのですが、イベント日に指定の銭湯を訪れたアンバサダーの方に、無料入浴とクラフトコーラ無料試飲の権利を提供しました。当日は30名のアンバサダーのうち、延べ16名もの方にイベントに参加いただき、SNSで発信いただくなど、成功を収めることができました。

今後もこういった熱量の高い新宿銭湯のファンと共に、新宿銭湯を盛り上げていく施策ができると良いと考えています。例えば、「新宿銭湯マスター」のNFT保有者だけが参加できる意見交換会を開いたり、新宿浴場組合公認キャラクター「ゆげじい」のイベントをお手伝いしてもらったり等、今後は様々な取り組みをしていきたいですね。

NFT活用イベントを行った銭湯の中の様子

今回のイベントにおける課題

ーーーデジタル主体のイベントでしたが、特に問題はなかったでしょうか。

今回のイベントは、スマートフォン所有者のみが参加できるデジタル主体のものでしたので、当然参加希望者の中には、「イベントに参加したいけど、操作方法がわからない」という方がいらっしゃることは想定していました。

そこで、イベント開始後に、計3回のスマートフォン講習会を開催し、そのような方々へイベントへの参加方法をレクチャーしました。講習会には90代の方もいらしており、その方がレクチャーに従ってスマートフォンでNFTを獲得している姿には驚きましたね。

ーーー今回のイベント実施にあたり、課題はありましたか。

位置情報認証のハードルが高かったことは課題でした。今回のイベントでは、QRコードの不正利用を防ぐ目的で、QRコード読み取り時に位置情報認証を行い、本当にその銭湯に来た人しかNFTを発行できない仕組みとしました。イベント開始当初は、スマートフォンの位置情報認証を許可する操作の難易度が高く、なかなかNFTを発行できない方が一定数いらっしゃいました。

そこで、急遽、ProofXの担当者に「NFT発行マニュアル」を作成いただき、マニュアル通りに操作すれば位置情報認証ができる仕組みを整備しました。最終的には多くの方がマニュアルを活用して位置情報を認証できるようになりました。

NFTを活用した顧客ロイヤルティ向上に向けた今後の取り組み

ーーー最後に、今後の取り組み方針について、教えてください。

銭湯は、「地域のコミュニティの場・ハブ的な存在」という役割があると考えています。

今回のイベントでは、実験的に銭湯のみでの企画となりましたが、今後は地域の事業者や自治体を巻き込んだ取り組みをしていきたいです。例えば、近隣の飲食店を訪れた後に銭湯に来ると割引になるといった相互送客の取り組みや、地域の公共施設を巻き込んだ取り組みなどを実施し、地域の活性化に貢献していきたいと考えています。


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